ゆる投資家(ゆるくない)のブログ

"Flower for you" アベノミクス後のゆるくないセカイで投資家を兼業。東証の妖精ってことでオナシャス。

AQUA(旧三洋電機)とUPQとを対比させた、ガイアの夜明け「第706回」がけっこうエグかった件(この気持ちを誰かに伝えたい)

まいど!ガイアの夜明け「第706回」がけっこうエグかったですますので、紹介しますですぬ。

この衝撃は、2012年、出張先で立ち寄った香港空港で買った「Samsung Pocket」という、1万円でそこそこ動くミドルエンドのスマートフォンを手にした以来の衝撃でした。

なぜ衝撃だったかというと、ソニー・シャープ・東芝NEC・カシオといった日系スマートフォンはこれで死ぬと思ったからです。

こんなレベルのものを低価格で新興国に出すマーケティング~開発設計の凄さ、さらにブランドの浸透や速度を見据えて、さらに量を嵩上げすることで対部品メーカーへの量産効果を出し・・・と。こんなものづくりをされたら、小さい国内市場でせめぎ合っている、スマホメーカーは根こそぎ刈られるなぁと感じた次第です。

さて、なぜそのような衝撃を持つにいたったか。

 

 

あらすじは以下のとおり。売れる家電を求め、もがき続ける「旧三洋電機」と女性が1人で立ち上げた「UPQ(読み:あっぷきゅー)」という新興家電メーカーを対比させながら視聴者に映像を見せていきます。 

日経スペシャル ガイアの夜明け : テレビ東京

かつて世界を席巻していた日本の家電メーカー。しかし、韓国や中国メーカーの台頭、また欧米メーカーの巻き返しもあって、近年は苦しい状況に置かれている。日本の家電メーカーの衰退は、必要以上に高機能化したことや、各社が同じような商品を販売し、差別化を図れなくなったことが原因だ。そんな中、いま日本で斬新な商品を生み出す家電メーカーが登場している。その常識破りの商品開発を追った。

"中身が見える"透明の洗濯機を作れ!

開発にあたるのは、元三洋電機の技術者たち。しかし、何十年と洗濯機を作り続けてきた彼らにとって、洗濯機とは「衣類の汚れを落とすもの」。中身を見せるという発想は、理解しがたいことだった。さらに技術的な壁も高く、中身を見せるためには、洗濯機の構造を根本から変える必要があった。果たして、世界初のスケルトン洗濯機は完成するのか。カメラは半年にわたって、開発現場に密着した。

女性一人の家電メーカーあらわる!

2015年8月、第1弾として一挙に17種類もの製品を発表したベンチャーの家電メーカー「UPQ(アップ・キュー)」。透明な板にアルファベットが浮かび上がるキーボード、スマホを使って色や明るさを調整できる電球など、可愛らしいデザインだけでなく、機能的にも他にないアイデアが備わっている。立ち上げたのは、中澤優子さんという当時30歳の女性だ。

製品ごとに、様々な工場に設計や生産を依頼するため、一度に多くの製品を生み出すことができるのだ。また、日本の大手企業の場合、担当者が本社に指示を仰いだり、一度持ち帰って検討したりするため、なかなか開発が進まない。彼女の場合は自分一人で、その場で判断していくため、開発のスピードが速いという特徴がある。中澤さんは、第2弾の製品群を2月末に発表しようと動いていた。驚異的なスピードで斬新な製品を数々生み出す、彼女のモノ作りに迫る。 

もともと当放送では「常識破りの商品開発」というのがテーマですが、わたしが感じた命題は、「人をかけた製品開発を行っている大企業」と「そういった組織を持たない次の時代のものづくり」です。

 

顧客に売れるものとは何?

三洋電機側は社長が推す斬新な「デザイン(透明な冷蔵庫)」と「それができない」という技術者の対立を写します。「できない」という技術者に対しては、社長から厳しい「だからお前らは潰れたんだ」という指摘がやり返されます。テレ東さん、シナリオどおりですね(ゲス顔)。

一方UPQの描写。製品コンセプトが統一され、キレイな色使い、ちょっと斬新な切り口、そのおしゃれな雰囲気を押し出し、全面百貨店や家電量販店などで顧客が興味を持つサマが映しだされます。ちなみにUPQの製品は品質がクソのバラつきがヤバイのではないかと感じていますが、今度の新製品は試し買いしてみたいと思います(上目遣い)。

 

圧倒的なスピードの違い

三洋電機側は、経営陣・販売担当者・開発陣、映像にうつるだけでも、10人以上の人をかけています。映らない人をカウントしたらもっといるでしょう。開発期間もそれなりで(たぶん企画から2年以上)、今秋発売を目指すという時間感覚です。

それに対しUPQ側は、女性1人がコンセプトを立て、デザイン・開発・製造は他社が行います。UPQの社長は、出来上がりのチェックと納期管理(外注管理)を実施しており、中国で時間の余裕なく、外注先と商談・喧々諤々の議論する姿が映しだされます。

 

感じたこと

三洋電機の構図なんて、昔からありますよね。文系の企画()が「こんなん売れます」に対して、理系の企画()が「○○でできるわけねーだろ」というやつです。これなにが斬新なのかよく分からなかったです。LGのワインセラーとか、フィリップの油であげない機械とか、透明の洗濯機って、他社でも同じような切り口で斬新なものってリリースしてますよねえという。

そんな状態でUPQと対比させるもんだから(洗濯機とおもちゃ家電の違いはあるとはいえ)、いまだに自前でコア持って開発さしてる三洋電機公開処刑でしょという気がしてなりません。今回のは「ものがあふれる時代に売れるものは『技術者がかんがえたさいきょうの製品』ではない」というのと、「大規模な資本を持たない人間でも大企業と同レベルで競争できてしまう」という、そんな時代の変わり目と怖ろしさを訴えていたのかなと思いました。

どんどん産業が集約されて、人間がいらなくなる世界ですねえイヤですねえ(´・ω・`)